リサイクルショップ開業の心得

地球にやさしい環境のためもっとリサイクルを

国内初「リサイクルPET-G」カード

凸版印刷が、リサイクルPET-G樹脂を使用した非接触対応のICカードを開発し、クレジットカードなどに向け提供を開始したのだそうです。

カードの主材料にPET-Gを使用するのは日本では初めてになるのだそうで、丸井グループエポスカードがオンラインショップ加盟店向けに発行しているカード「eマーケットカードエポス」に採用されているのだとか。

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eマーケットカードエポス

非晶性ポリエチレンテレフタレート(PET-G)樹脂は、燃やしても有害物質がでない素材で、カード用のリサイクル素材は、リサイクルPETやリサイクルPVCが主流なのだそうですが、凸版は欧州サプライヤーから部材を調達することで、カードの主材料にリサイクルPET-Gを使用したICカードを日本で初めて実現したようで、カードはデュアルインターフェースICチップを搭載しており、非接触の通信にも対応しているのだとか。

クレジットカードや金融系カードのほか、ポイントカードや会員証などさまざまな用途に利用できるようになっているのですが、カードの提供価格は、新材のPET-Gカードと比較し、リサイクルPET-Gカードは約5%増しになるようですが

凸版は、環境配慮型カードや関連サービスの販売で2025年度に約40億円の売上を目指す。リサイクル材料のカードの製造比率もさらに高めていくとしている。

開発の背景と狙い

地球温暖化や海洋汚染など様々な環境問題が発生しており、脱炭素社会の実現やサーキュラーエコノミーの確立は、世界中の企業や団体が取り組むべき課題となっていて、このような課題に対し、凸版印刷は2020年11月に「TOPPAN Business Action for SDGs」を策定、SDGs達成に向けた事業での貢献において特に注力すべき分野のひとつとして「サステナブルな地球環境」を掲げ、サーキュラーエコノミーの実現、脱炭素社会の実現、そしてエコプロダクツ・ソリューションの拡大に取り組んでいるようです。

さらに、2021年5月に公表した「中期経営計画」では、中長期的に目指す姿として“Digital & Sustainable Transformation”をキーコンセプトに、「DX(Digital Transformation)」と「SX(Sustainable Transformation)」によってワールドワイドで社会課題を解決するリーディングカンパニーとして、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を図るとしています。

近年のデジタルシフトにより、インターネットを経由した電子商取引や実店舗でのキャッシュレス決済が増加しており、クレジットカードを始めとする各種カードの需要が高く、このような背景のもと、凸版印刷は2021年6月にリサイクルPET(ポリエチレンテレフタレート)を使用した非接触通信型の環境配慮型ICカードの取り扱いを開始、ギフトカードやポイントカード向けに展開しています。