リサイクルショップ開業の心得

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廃プラスチック油化して再利用

CFPが、廃プラスチックを油化して再利用するケミカルリサイクル事業を始めるのだそうで、2022年11月に開設した岡山ケミカルリサイクル工場のプラントを1月から本格稼働させるようです。

プラント稼働
これまで、CFPは廃プラ油化プラントを自社開発し、国内外で3件の納入実績があり、今回、廃プラのケミカルリサイクルを事業化するため自社工場で稼働させ、プラントの処理能力はそれぞれ年間3000トン、6000トン、3000トンとなっています。

対象となる樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンで、400度C強まで加熱して熱分解し、軽油や灯油とほぼ同等の成分の油が得られるのだそうで、蒸留工程を組み込むことで低温でも固化しにくい油が得られるのが同社方式の特徴となっています。

廃プラ1トンから得られる油は約80%に当たる約1キロリットルで、残りの17%がガス、3%が残渣になり、ガスはプラントを操業させる燃料に、残渣は炭素分が多いため黒い顔料などに利用するのだとか。

精製した油は、三井化学旭化成アドバンスへの販売が決まっており、三井化学は大阪工場で、バージンナフサと混ぜて石油化学原料として使い、旭化成アドバンスでは各種プラスチックの原料として販売。

旭化成向けの供給量は公表しており、廃プラ処理能力年間3000トン分で、リサイクル原料が適切に管理されていることを示す「ISCC PLUSの認証を1月中に取得する計画で、適切なプロセスのもとでの廃プラケミカルリサイクルが本格的に動き始めることになります。