リサイクルショップ開業の心得

地球にやさしい環境のためもっとリサイクルを

日本リサイクル強化へ

スイスのジュネーブで開かれた、有害な廃棄物の国際的な移動を規制するバーゼル条約の締約国会議で、汚れたプラスチックごみを輸出入の規制対象に加える条約改正案が採択されたようです。

日本は、日本国内で処理し切れないプラスティックごみを「リサイクル資源」として途上国などへ輸出しているのですが、この改正によって、今後国内でのリサイクル体制の強化が不可欠となってきます。

国連環境計画によれば、この改正案はプラごみに関する初の国際的な法規制となるようで、地球環境や生態系に悪影響を与え、世界各地で問題化しているプラごみによる海洋汚染に歯止めをかける狙いがあるようです。

プラごみ
プラごみ
この会議で日本政府代表を務めた環境省の松沢裕官房審議官は、条約改正が発効される2021年1月までに「国内法を整備せねばならない」と指摘し、関連の省令改正などを進める考えを示したようです。

まぁ、日本では一般的にはしっかりとリサイクルのためにプラスティックごみを分別して捨てるようになってはいますが、実はリサイクルされているものはごくわずかで、実際にはリサイクルされず、輸出ごみとして処理されていたりするんですよね。

今回の条約改正によって、飲み残しのあるペットボトルなど汚れたり、生ごみと混じったりするなどしてリサイクルに適さないプラごみは、条約が定める有害廃棄物に指定され、条約の相手国の同意なしの輸出は禁止となるようで、今後、締約国はプラごみ発生を最小限に抑え、可能な限り国内で処分することを求められるそうです。

まぁ、これは当然の流れで、結局のところはプラごみがでないような仕組みに変えていくことが1番重要ですからね。

とはいえ、この会議においても一枚岩で採択されてというわけではなさそうで、南米諸国などから「リサイクル体制が整っていない段階での条約改正は時期尚早だ」などの慎重意見も飛び出しているようですね。

UNEPによれば、プラごみの廃棄量は年々増加傾向にあるのだそうで、2015年には3億トンものプラごみとなったようで、海には年800万トンが流出しており、ペットボトルやレジ袋などの使い捨てプラスチック製品が深海で発見されるなど汚染が深刻化しています。

人間が目にするところにごみがなければいいという発想ではなく、地球環境やともに住んでいる生物のためにも、人類がしっかりとコントロールしなければなりませんよね。